やたらと、楽屋落ちや劇中劇が多いのが、ミュージカルの題材です。 そういった閉鎖された文化なので、曲にも類似性が生ずるのも、致し方ないものでしょうか。 ここでは、二つの例を挙げさせて頂きます。
第一、『踊る海賊』の『道化師で有なさい』と、『雨に唄えば』の『皆を笑わせろ』。
英語版のウイキペディアでも、単に類似性が記載されていましたが、歌詞も旋律もかなり似通ています。 「こどもの時から、親に喜劇役者になるように言われた」とか、「皆を」といった対象者が共通で、旋律も畳み掛けるようで似ています。
第二、『アニーよ銃を取れ』の『ショウほど素敵な商売は無い』と『バンド・ワゴン』の『これそ娯楽』(ザッツ・エンターテインメント)。
前者が、ショウのを演じる側の楽しさを、見世物の世界を中心に唄い、後者は、さまざまな演劇を、現実社会と照らして表現の可能性の潤沢さを唄っています。
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