歴史を丹念に学習し、現代あるいは現在と突き合わせて考察すれば、見えてくるものがあるでしょう。
過去と現代では、物質文明が異なります、が、「文明」の要素を捨象して考察すれば、以下の原理が判明します。
すなわち、人間社会は為すがままに放置すれば、過去と同様な形態の失態の繰り返される事は、容易に気付くものでしょう。
しかし、歴史の原因と結果の因果律を習得すれば、「同じ過ちは繰り替えさない」といった、警鐘を発する事が出来ます。それが歴史的な観点に立った、使命であり、『歴史的使命感』と呼べるものでしょう。
愚者は人生経験に学び、賢者は歴史に学ぶと申します。為政者の責務とは、一つの歴史的な使命・役割を果たすというだけではなく、何度でも繰り返す、人間界の過ちを防止する事です。
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