昨日の『しんぶん赤旗』に、感慨深い記事と論評がありました。オバマ米大統領が5日、チエコのプラハでの演説で、「核保有国として、核兵器を使用した唯一の核保有国として、米国には行動すべき道義的な責任がある。」の箇所の取り扱いです。
日本が世界で唯一の被爆国である、といった論調であるならばお決まりの文句となるでしょう。が、その逆にその原子爆弾を投下した世界で唯一の国である「アメリカ合衆国」といった存在を、浮き彫りにしたアメリカ大統領の発言は、今まで聴いたことがありません。
核廃絶の演説の中で触れられた言葉ですが、オバマ大統領の、従来の大統領とは明らかに違った姿勢が窺えます。大統領個人の資質か、出自によるものか、アメリカ自体の変化の反映なのか、今後じょじょに判明することと思われます。が、人類の存続を希求してやまない、私宮岡治郎にとって、まさしく救世主的な発言です。
また、『しんぶん赤旗』を購読しなければ、大事な内容を見落としてしまったかも知れません。後でよく見れば『朝日新聞』にも同種の記事や社説もありますが、肝心な点については焦点がぼやけているようです。
コメント