いつ発生するか知れない大地震、というよりも相当に高い蓋然性で発生する大地震への対策として、入間市が明日「防災訓練」を予定しています。例年、入間市は市民の参加が2万人以上と、近隣自治体の中では飛びぬけて高い参加率を誇っています。
「備えあれば憂いなし」とか、「災害は忘れた頃にやってくる」といた諺にも、私は納得しています。入間市を始めとする様々な公的団体や企業、自治防災組織の方々の準備や運営、後片付けには毎年のことながら頭が下がります。
その中で、市議会議員は、参加すると共に一定の傍観者的な役割り、視察者あるいは観察者としての役割も担わされてい、と私は考えています。
それは、一般市民の素朴な防災意識と同じ目線で参加すると同時に、防災訓練の主催者や組織的な関与者に対して、適切な検証をする必要性があると考えるからです。
市議会議員には、防災の組織や防災の専門知識は有りません。それでさえも、公安委員会の警察に対する役割的と同様な、大所高所からの「お目付け役」としての役割があるのではないかと考えます。それは、防災訓練の合目的的性にも合致する道でしょう。
すなわち、「防災」に名を借りた、別目的の策動の未然防止です。不自然に、殊更統制化された訓練があるとすれば、要注意でしょう。
訓練当事者となった場合、訓練に励むのは当然ですが、この様な機械的な合理性を伴った動きに専念する事によって、知らず知らずに迎合したり、あるいは事情を承知の上で意図的に阿諛追従する訳にはいきません。一定の冷静な視点が必要でしょう。