午前東京都心に用事があったので、ついでの機会として、午後は東京都下の調布市と稲城市を見学しました。
新宿から京王電鉄京王線で明大前を経由して調布駅に到着しました。沿線の千歳烏山や仙川で下りた事はありましたが、調布駅は初めてでした。国道20号(甲州街道)沿いです。
調布駅は、東側に布田、更に東側の国領を含めて3つの駅を連続して立体交差事業が進められていました。それも高架化ではなく、地下化といった徹底ぶりです。京王電鉄は、調布駅で相模原線に分岐するので、かなり大掛かりな工事となっていました。
すなわち、地下1階にが駅舎、地下2階に下り線2本、地下3階に上り線2本といった、重層構造です。要するに、地下2段の複々線計画で、完成は2013年3月の予定です。
調布市役所は、駅の南西側に在って徒歩5分ほどでした。福祉施設や文化施設も隣接した、複合的な公共施設群で、大手の外資系生命保険会社の本社もありました。北側には百貨店のパルコもあり、その7階で遅い昼食をとりました。
市役所や駅ではご当地を舞台にしたNHK朝ドラの『ゲゲゲの女房』と映画化版の同作品のポスター等が目立ちました。
市役所の資料室で得た情報では、市域の北東側の深大寺の存在感は大きいようです。また、調布飛行場の施設縮小で生じた空き地には多くの野球場があります。40年ほど前に、調布のリトルリーグが世界大会で優勝したことを思い出しました。
稲城市は、京王相模原線で多摩川を南に渡った先にありました。元来は多摩川右岸の細長い平地とその南西の丘陵地域ですが、丘陵の一部は『多摩ニュータウン』に含まれます。伝統的に梨や葡萄の産地で、『稲城梨』や『高尾ぶどう』のブランドを大切にしています。
市役所は、こじんまりしたもので、4階の1フロアーだけが議会関連の議場や事務局、控え室のようです。目下、JR南武線の3駅にわたる連続立体交差化が課題で、一番南側の矢野口駅前後はすでに完成していますが、中心となる稲城長沼駅から南多摩駅を周辺の区間が、当初の予定からかなり遅れるようです。