ビートルズの1966年発売の曲に、『ペーパーバック・ライター』というのがありました。ビートルズは、この年来日し日本武道館の公演でも演奏しているので、テレビを通して、小学5年生当時の私宮岡治郎も「鑑賞」したようです。
ビートルズは、労働者階級の仕事の辛さを歌詞にして、曲を付けて歌ったものが多いのですが、この『ペーパーバック・ライター』も、物書きではあるものの、表紙が紙製の、量産される小説を、注文者の条件に合わせて、期限までに、ご希望の分量、ご希望の内容で仕上げるべく、あくせく机に向かって働く頭脳労働者の悲哀が、速いテンポで展開します。
まさか、私自身44年後の2010年に、大量の文章の執筆に追われる身になるとは、様相だにしていませんでした。そもそも私の人生は、50代になってから最も仕事量が多くなってきています。
市議会の決算特別委員会の報告書の素案ですが、毎日8時間程机に向かって、委員の質疑と市執行部の要約を、いわば職人芸的にこなしています。