『各論と総論』と言ってしまえばそれまででしょうが、個々の市民要望への対応と、市政全体の主として財政的な調和は、ただでさえ難しいものでしょう。
近年基本構造的に、この要望実現と財政的な限界値とは、二律背反と言っても良いほどに切迫しています。更に輪をかけたのがこの度の地震・津波災害と原発事故災害です。一方で復興支援や様々な付随的な行政需要があり、もう一方で災害による税収の落ち込みが明らかです。
「政治の力」に頼る向きもあるようですが、政治とは決して「錬金術」ではあり得ません。ことさら政争が激化するとか、政策決定が遅れるとか、果ては政策が何度も覆る、といった事態は極力避けなければならないでしょう。
ところが、政治の世界は様々な利害や理念、価値観や打算が、かなりの割合に増加した人気取り政治家の作為によってかき回されそうなのです。
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