自家用車で、静岡県富士宮市へ赴き、①市立中央図書館、②市内のJR身延線の鉄道高架化工事の様子、③イオン富士宮店、④JR富士宮駅などを、見学しました。
①は、郷土の歴史の写真集や、市内に多い寺社の沿革(縁起)、市内の小・中学校の児童・生徒向けの郷土史副読本などを通読し、おおよその歴史的な特徴を把握しました。
日蓮の弟子や孫弟子が、土着の豪族の寄進で、寺院を建立した経緯、創価学会が大石寺を組織的に参詣した時代の様子が確認出来ました。
近江絹糸工場のストライキは、富士宮市内の工場の出来事であることを初めて知りました。また、製紙業は、もともとの素地があったようです。
小学生向けの副読本では、身近なまちの仕組みや、図書館などでの調べ方、などなど児童自身を、基準としての学習方法が取られています。
それに対して、中学生向けの副読本では、最初に、日本全体からの富士宮市の位置を図示し、次に、人口、面積などの統計的な資料が表示されていました。全体からの客観的で、帰納法的な学習方法が取られていました。
②は、市内の中心部の幹線道路と2つの踏切を立体交差にする目的で、静岡県と富士宮市が実施し、既に高架化は完成し、残りの付帯工事が進んでいる所です。単線ながら720mにわたる工事です。肝心と思われる、駅舎の至近距離の踏切は、高架工事の対象となっていません。
入間市内の西武池袋線仏子駅の西側の「県道」の踏切の解消の為の鉄道高架化ならば、埼玉県の補助金を獲得できる可能性があるのではないか、また工事区間は以外に短いと思いました。
③は、どうも『オーミケンシ(近江絹糸)』の紡績工場跡地に設置されたようです。さもなければ駅の南西近くに、これだけの纏まった土地の確保はむずかしいでしょう。屋上の駐車場から、四方を眺めました、駐車中の自動車は新型が多く、私の自家用車の1998年購入の日産マーチのような旧式な車は、見当たりませんでした。
④は、富士宮市の玄関であり、市の姿勢があらゆる面に反映します。駅南口の広場には、『非核都市宣言』の記念碑と記念像がありました。駅の橋上駅舎には、「富士宮焼きそば」の店舗、市街地の地図、観光案内がありました。
富士宮市は、昨年度に議会の会派で視察しました。その前後にも個人的に訪問し、更に知りたいことが増えました。
入間市から見ると、丁度富士山の反対側に「隠れるように」位置する自治体です。距離的にも50キロメートル以上離れており、交流は全くといっていい程ありません。今まで未知の部分だらけでした。
まず、地理的な盲点を、一部解消することが出来ました。同時に、その「盲点」を起点として、「盲点」に関連した歴史、文化、産業、などなどを学習すると、私の知識の及ばなかった、部分を優先的に、効率よく学習することが出来ます。
今回は、往きに、富士山の北側と通りましたが、今までの富士五湖近くではなく、鳴沢から上井出まで、「富士宮鳴沢線」通り抜けました、殆ど林道ですが、本栖湖を見下ろす、眺望の開けた展望台もありました。
帰りは、富士川やJR身延線沿いの道で、甲府までドライブしました。富士川が広いところでは、川砂や川砂利を採取していました。意外と変化の多い川でした。