公益を求めるべき市議会と、私益を極限まで追求する株主総会との、共通項を敢えて考察しますと、双方共に意思決定機関であり、妥当な決定を目的として設置されていると言えるでしょう。
しかし、両者は基本構造が、小学生にも分かるように、根本的に異なった機関です。
両者を、同列に論ずるのは、はなはだ不謹慎のそしりは、免れない状況を認識しながら、私の以下の持論を展開します。
市議会では、議決は、議員の数で決まります。 議員各位の選挙での得票数は、意味を成しません。
株主総会ならば、各株主の持株数は、決定的要素です。株主一人で1票ではなく、一株で1票だからです。 すなはち、3,000株所有する株主と1,000株所有する株主とでは、議決権行使の場合3倍の価値の違いがあります。
この度の市議会議員選挙で、前回の選挙よりも予め候補者数を絞ったグループがありました。 グループに対する支持率がほぼ同程度であるならば、そのグループの候補者各位の個人得票は、必然的に増加します。
しかし、議員の数、議席数は確実に減少しました。 そして、通常反対側の政治判断をする傾向のあるグループの議員の数、議席数が増加しました。
このような事態は、入間市議会の全体の意思決定の経過や結論に、明瞭に反映し、以て入間市政に影響します。
この事態を踏まえ、それを前提に、議会運営の調整を企画しなければ、市民への新たな形態での義務を、果たせないでしょう。
その場合、グループの構成員を予め減少「させた」以外のグループにも。影響が出るでしょう。場合によっては、削減グループ以上の影響が、出るかも知れません。 これこそが、政治の世界が不条理の「劇場」である所以です。