8月下旬の日曜日恒例の「地域防災訓練日」でした。 『入間市防災訓練』に市議会議員として参加しました。 今年は、議会対応の方式を従来と改めたため、多少とまどいました。
午前8時15分に「訓練開始」の「サイレン吹鳴」がありました。 例年ですと、それまでに議員は市議会の全員協議会室に「集合」するのですが、今回は自宅に「待機」して、「安否確認訓練」として、議会防災地区別電話連絡網の連絡を受けました。 私が連絡網の最後なので、連絡網での情報を議会事務局へ報告しました。
次に、8時40分頃に、「災害現場急行・情報収集訓練」として、地元の訓練会場の仏子小学校へ向かいました。 地元仏子の同僚議員の小出議員には西武中学校の訓練会場に行っていただきました。 避難者数、被害上場等の情報を収集するといった想定ですが、実際としては、訓練の参加者数や訓練内容の報告書への筆記での記録となりました。
西武地区第5区の実施した、西武小学校の校庭および体育館を会場とした訓練は、以下に記述する通りです。
参加者数は103名、参加世帯は92世帯でした。 訓練内容は、情報伝達、物資調達、要支援者安否確認、消火、心肺蘇生、応急短歌搬送、炊き出し、食糧配布、給水、となっていました。
ここでは、①消火、②心肺蘇生、③炊き出し、④応急担架搬送、について詳しく述べます。
①消火訓練は、校庭で実施しました。 消防署の方々の指導の下に、実際に火を点けて、消火器で消しました。 志願者が10名程代表で行い、多くの方々は見学する、といった形態となりました。 消し止めると一同から拍手が沸きました。
②心肺蘇生訓練以降は、体育館の中んぽ中央部で実施しました。 AEDの指導者は、消防署西武分署の隊員3名でした。 西武中学校の校長・生徒(男子3名)も参加しました。 3つの上半身のダミー人形が横たわり、3つのAED装置一式が準備されました。
隊員の代表が、事前に蘇生の原理を具体的に図面で示して、分かり易く説明しました。 蘇生対象者がペースメーカーを入れている場合等の禁忌のケースについても、補助的に触れました。 心臓マッサージについては、質疑が多くあり、それに的確に応答していましたが、かなり真剣なやり取りでした。
訓練では、まず蘇生対象者に「呼びかける」、次に周囲の人々に「誰か来て下さい」と募り、「119番とAEDをお願いします」と依頼する、のが手始めでした。 「119番」を「110番」と言い間違える参加者もいましたが、緊急の場合にはよくある、との説明が隊員からありました。
AEDにはシール(パッド)2枚があります。 心臓マッサージは、鼓動の速度に合わせて、両手の手のひらを重ねて、心臓を30回程圧迫します。 「119番通報」をしても、救急車到着まで、仏子地区の場合では10分程かかりそう、との説明もありました。
③炊き出し訓練は体育館内で、消火訓練の最中に始まっていたようです。 頭に頭巾、口鼻にマスクを着用し、ビニール手袋越しに、かやくご飯を、折れ蓋付のプラスチックケースの中にしゃもじで詰めます。 西武中学校の生徒(女子6名)も参加していました。 作業では、訓練参加者人数を各町内会毎に把握して、数を揃えていました。
更に、ビスケットを3枚ずつ添えて、白い不透明のビニール袋に入れました。 参加者は、日本赤十字奉仕団のメンガーが多く、主力となっている模様でした。
④応急担架搬送訓練は、②の心肺蘇生訓練終了後の同じく体育館の中央部で実施されました。 西武中学校の生徒4名(男子3名、女子1名)に、消防隊員が指導して、それを参加者の大人達が見守りながら学習し、次に大人の代表が実践するといった手順でした。
竹竿2本を平行にして、人体の幅位に揃えて、毛布1枚を開いて3分の1の幅で巻きつけるのが肝要の様でした。 ここの時点で午前10時となり、私は訓練会場を後にしました。
自宅まで徒歩で移動してから、マイカーで入間市市民体育館内の臨時の「訓練参加者車両駐車場」に駐車して、市本庁舎に徒歩で向かい、階段で5階まで上がって、市議会の全員協議会室に、午前10時29分に入室しました。 同僚議員は既にほぼ揃っていました。
午前10時35分頃から、「議会災害対策本部参集訓練」と「市災害対策本部との情報共有訓練」という事ですが、実際は防災対策特別委員会委員長や議長の挨拶があり、各議員が持ち寄った報告書は、後に議会事務局でまとめるということで終了し、副委員長の挨拶の後解散しました。