午後5時過ぎに、入間市博物館「アリット」に赴きました。本日は、社団法人 入間青年会議所の主催する『木下市長と入間の未来を考える会』が催され、参加すると同時に第二部のパネラーの一人として「出席」しました。
講座室には、70名ほどの方々が集ったかと思います。私の見たところ、青年会議所会員や市議会議員、また日頃良く見かける市民の方々の割合が多く、私の何度かの発言も聴視する参加者を意識したものとなりました。
第一部の基調講演では、「住民自治とローカルマニフェスト」と題して、前千葉県我孫子市長の福嶋浩彦さんの、講演となりました。50分間程終始立ったままで、熱弁を振るったといった内容でした。国政での「市民」と議会と議員内閣制との関係と、自治体の「市民」と市長と議会の関係とは、構造的に異なるといった前提で話が進みました。
国政では、「市民」は、国会議員を選出した後は、政治参加が制度的に出来ない。それに比べて、地方自治では、リコールや住民監査請求によって、いつでも政治参加が可能である。更に、「住民投票条例」などによって市民参加は拡がる、といった内容でした。
第二部の「木下市長と入間の未来を考えるパネルディスカッション」では、中央大学講師の西尾真治さんのコーディネーター、木下市長、市議2名、駿河台大学教授1名、市民団体代表1名で進行しました。
昨年秋の、入間市長選挙での「ローカルマニフェスト」を題材に、市長の自己評価につづいて、ほかの4名がコメントをする形式でした。
私宮岡治郎は、「学校耐震化の推進」についてでは、金子中学校校舎が、耐震補強から新築に計画変更となり、遅延する事を理由に「概ね評価」に止まりました。「加治丘陵さとやま自然公園施設整備」についてでは、財源が国の入間基地に関する交付金、正確には「特定防衛施設周辺整備調整交付金」に依拠しており、政権交代で先行き不透明である、と論評しました。
「瞳が輝く入間っ子の育成」では、利用者の多い児童センターの運営を評価しました。「環境施策の推進」では、市民の太陽光発電への補助金が9月議会で増額補正となる事例を挙げて、市民の環境意識の高揚を指摘しました。
出演後の私の自己反省としては、日常的に入間市の政策について、根本的に異なる視点からの意見があることを、忘れていたことがありました。また、市議会の中では、たとえ政党や会派で意見が異なる場合でも、概ね論点が定番となって、マンネリ化しているようにも思われました。